ひろゆき氏の心に響く言葉より
コロナ禍にあって、日本人は自国の特殊性に気づいたのでは無いかと思います。
Contents |
1.日本社会の特殊性と理由 |
2.世界との違いは? |
3.世界の現状は? |
4・これから伸びる国は? |
1.日本社会の特殊性
たとえば、欧米諸国が可能な「強制的ロックダウン」が日本には出来ないこと。
新しいワクチンに対して国も国民も及び腰で、結果的に接種が大きく出遅れたこと。
枚挙にいとまがないほど、いろいろなことが浮き彫りになりました。
ビジネス環境についても「このままではまずい」と感じたことがあったでしょう。
日本ではリモートワークへの移行がなかなか進みませんでしたが、無理に出社する理由には「上司の印鑑をもらうため」とか、「取引先からFAXが届いているかもしれないから」とか、信じがたいものがたくさんありました。
しかも、トップクラスの大企業でさえもやっているのですから、世界から見たら理解不能です。
日本の企業がかくも“変なまま”生き続けてこられたのは、国内にそれなりのマーケットが存在したからです。
日本の人口が増えている時代には、日本人に買ってもらえる物を作っていれば、企業は生き残れたでしょう。
しかし、すでに日本のマーケットは縮小しており、そういう姿勢では企業は立ち行きません。
それに、グローバル化で外資が流入すれば、縮小しているマーケットすら食われてしまいます。
ところが、なまじこれまで国内需要頼みで生き残ってこられただけに、対応できずにいるのが日本企業の現実です。
大きなマーケットを相手にしようにも、海外で喜ばれるようなものをつくれずにいるわけです。
ここで働く従業員も、日本国内で仕事ができれば良かったために、外に出ることなど考えずに来ました。
だから、語学力のある人材もほとんどいません。
2.世界との違いは?
一方、韓国はもともと人口が日本の半分くらいであるため、企業は最初から世界市場を意識していました。
フランスやヨーロッパの国々も同様です。
中国やインドのように国内に巨大なマーケットを有しているようならともかく、日本は何とも中途半端。
その中途半端さゆえに、企業も人もグローバル化への対処が著しく遅れています。
2.世界との違いは?
スイスのビジネススクール IMD ( 国際経営開発研究所 ) は、毎年、独自に調査した「世界競争力ランキング」を発表しています。
そこでは、「国内経済のパフォーマンス」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」という4つの大きな指針(それぞれ5つずつの小項目に分かれています。)を元に、」その国の国際的な競争力を診断しています。
かつての日本は上位国の常連で、1989年から4年間にわたり、1位を維持してきました。
ところが最近では、順位を大きく下げています。
2021年は64ヵ国駐31位
これでも、34位だった2020年からは3つ順位が上がっています。
いずれにしても、半分か、それ以下をうろうろしているわけです。
上位の国を見てみると、1位スイス(2020年は3位)、2位スウェーデン(同6位)、3位デンマーク(同2位)となっています。
アジアの国では、シンガポールが5位で、前年の1位から後退したものの、日本とは比較にならない高位置にいます。
2021年とくに高い評価を得た国々は、新型コロナウィルスの感染拡大という状況にある中で、「イノベーションへの投資」「デジタル化」「福利厚生システム」「社会的結束を高めるリーダーシップ」などの小項目が共通して高かったと報告されています。
肝心の日本はというと、インフラに関しての小項目はどれも概ね高いのですが、ビジネスの効率性の小項目は「経営姿勢」や「生産性と効率」が極めて低くなっています。
ここから見えてくるのは、日本企業は設備や環境は整っているけれど、そこで行われているビジネスはダメだということです。
ただし、日本人が無能なわけではありません。
日本のビジネスのやり方が時代の流れに合わなくなっているだけなのです。
4・これから伸びる国は?
最新のテクノロジーが集結している場所はどこでしょうか?
シリコンバレーでも、もちろん日本でもありません。
答えは、アフリカです。
一例をいうと、アフリカでは電子決済がものすごい勢いで普及しています。
アフリカでは銀行口座の所有率が低く、貨幣の信用もないため、デジタル上でのお金のやり取りにものすごく高いニーズがあり、一気に広まったのです。
ほかには、輸血用輸液や医薬品をドローンで病院へ届けるという、日本でもまだ始まっていないようなサービスが次々実用化しています。
なぜ、アフリカでテクノロジーが次々導入されているのかというと、インフラが整っていない国ほど、技術進化するときにはカエルの様にひとっ飛びで進む「リープフロッグ現象」が起きるからです。
アフリカが日本を飛び越えて、次々テクノロジーを導入していく様子を見ると、「日本はいったい何周遅れているんだ」と嘆きたくなります。