10月4日天風録より・・・
Contents |
1.ワダツミの木 |
2.朝崎郁恵 奄美民謡歌手 |
3.音戸の舟歌 |
1.ワダツミの木
ことし世界自然遺産に加わった鹿児島の奄美大島に、瀬戸内町という町がある。
ヒット曲「ワダツミの木」を持つ歌手、元ちとせさんの古里である。
裏声を操り、切々と歌う持ち味は島唄育ちのたまものだろう。
第一線で歌い続けてきた元さんは今、口癖のように繰り返す。島唄は「心のお守り」なんだ と。
島を出て一人、世間の荒波をかぶり、おぼれそうになる。そんな時、ふと口をついた島唄が助け舟になってくれたのか。
2.朝崎郁恵 奄美民謡歌手
朝崎郁恵(あさざき いくえ、1935年11月11日 – )は鹿児島県大島郡瀬戸内町加計呂麻島生まれの唄者(奄美民謡歌手)。奄美島唄独特のこぶしや裏声で聞く者の心に訴えかける唄声を持ち、ひぎゃ唄と呼ばれる奄美大島南部の島唄伝承の第一人者と言われるベテランである。
この歌は古くから伝わる島唄で、「おぼくり」とは、奄美地方の古語で「ありがとう」の意味だそうです。
奄美島唄は古くから奄美に伝わる民謡で、歌詞も奄美方言で歌われている。 歌詞も含め、タイトルからして全く意味が分からない・・のでネットで調べてみた。 歌詞の一番が「おぼくり」 二番が「ええうみ」 「おぼくり」は感謝の意味を表す ・・・
この歌の歌詞はほとんどの日本人にすら理解できないのに、聴けば海外の人も一様に「とても美しく哀しい」と感じるのはとても凄いことだと思います。耳で聴いているんじゃなく、この歌は魂に響きます。
2.音戸の舟歌
やはり歌姫で、呉市音戸町が古里の島谷ひとみさんには、「音戸の舟歌」がお守り代わりらしい。節回しを習った思い出を地元ライブで懐かしんだこともある。
その頃、通学で乗っていた「音戸舟歌」の航路廃止も近いという。
航路を挟むように2本の橋が架かった上、コロナ禍で乗客の落ち込みに歯止めが掛からない。船もご老体で、寄る年波に勝てぬらしい。これも時流さと片付けてしまうのは、やるせない。
♪ヤーレー船頭可愛や、音戸の瀬戸でヨ・・・。
全国区の舟歌に押し上げてきた亡き高山訓昌さんの節回しは「潮風が香り、島の暮らしが見える。」
たとえ航路は途絶えても、唄という「舟」のこぎ手は受け継がれよう。