学生時代から、茶道が人生の指針のように思っている。
何が、そんなに良いのだろうか。 静かな和室に、微かに聞こえる釜の音‥‥湯気の立つ感じ‥‥言葉のない世界の静けさ‥‥ 足はしびれて痛いが、それにも増して背筋を伸ばした気持ちよさ‥‥ 茶室の緊張感‥‥ 結婚するまでの二~三年は特に好きだった。 お稽古場のお寺の座禅会にまで、夜出かけて静けさを求めた。
いつかは又、茶道を始めたいと思っていた。 また、お稽古を始めて16年経ち、自分の稽古場を持って、四年は過ぎているように思う。 いっこうに、弟子の数は増えないが、こんなご時世だから、若い人たちは全く見向きもしない。
人に教えることは自分の一番のお稽古になっている。 準備をするのも修行だ。茶道は、季節を大切にする。 それも、先どりの季節だ。 今日のお花は、りょうぶ・祇園守むくげ お菓子は何にしよう… 七夕飾り‥ 茶碗も今日で最後、梶の葉
天の川 とわたる舟の かじのはに 思うことをも 書きつくるな 上総乳母『後拾遺和歌集』
昔の日本では、今のように短冊に願いごとを書くのではなく、 カジノキ(梶の木)という木の葉っぱ七枚に歌を書いて星に手向ける風習だったそうです。
今日のお花は、近くの茶道の先輩のお宅に頂きに上がりました。 珍しい夕顔も頂き、今夜はほのかな、いい香にうっとりしています。
今日、下の孫は幼稚園で七夕まつりだったようで、短冊に願いごとを書いたみたいです。 「なんて書いたの?」ときくと、「それは、ないしょ・・・。」ですって・・・・。 と言われると、何だか、とても気になります。😅 明日の七夕、晴れてるといいですね。